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記事: Interview journal Vol.1(sus4cus/大阪)

Interview journal Vol.1(sus4cus/大阪)
Itomagazine

Interview journal Vol.1(sus4cus/大阪)

sus4cus店主、松上さんインタビュー。

sus4cus店主の松上さん。大阪府箕面市で衣服のお店を運営。

ーーー 松上さんは、「sus4cus」というお店の店主で、衣服や小物の販売をされています。店名の「sus4cus」(サスフォーカス)はかなり珍しい名前ですよね。

松上  はい。僕が初心に戻れるような名前にしたかったんですよね。
まず、susというのが工業用のJIS記号で、ステンレススチールのことなんです。

ーーー ステンレススチール??

松上  はい(笑) 錆びることがないってことです。

ーーー なるほど!深いっ

松上  4という数字は、コンセプトがあって、「アバンギャルド」(前衛的なもの)「クラシック」(古典的なもの)「モード」(流行のもの)「リラックス」(気の抜けたもの)という意味を持っています。
            
この相反する、色褪せることない4つのコンセプトに焦点(cus/フォーカス)を当てたお店ですよ。って造語にしたんです。

ーーー むちゃくちゃ良い造語だな〜 皆んなに知って欲しいな!

松上  ありがとうございます(笑)

ーーー 松上さんが、衣服を好きになったきっかけは何ですか??

松上  僕が好きになったのは、結構遅いんですよね。大学生からです。

ーーー そうなんですね。

松上  大学生の時に、フォークソング部に入ってたんですけど、その時の先輩に、ダサいな。って言われたんですよ(笑) 

ーーー え〜〜!!そんなダイレクトに(笑)

松上  はい(笑) でも、当時はリーバイスのタブも擦れ切れるぐらい履いてたり。確かにリアルカートコバーンみたいな感じでしたね(笑)
   
そこで、ショックを受けたのでお洒落なところで働いたら、マシになるのかな。と思って雑貨屋さんでバイトするようになりました。

ーーー そうなんですね。そしたら、そこから衣服が好きになったきっかけなんですね!

松上  そうですね。そこから、就職もアパレルにという流れです。

sus4cusさんの店内①。色気のある雰囲気が漂う。とても素敵でした。

ーーー 前職で、アパレル販売員を5年ほど、経験を積んでいるかと思いますが、そこからお店をしようと思ったのはどのようなきっかけですか??

松上  実は、アパレルやめようと思ってたんですよ。

ーーー え〜〜、そうなんですね!?

松上  2010年ぐらいまでかな。セレクトショップがすごい売れてた時代があるじゃないですか。
でも、そこから徐々に衰退してきて、それを目の当たりにしてきた世代なんです。
  
それで、辞めようと。そこから、皆さんに挨拶周りしてました(笑)

ーーー もう本当に、辞める寸前。だったんですね。

松上  はい。その挨拶周りをしていた時のお客様の1人の方に「もったいないから。お店やりなよ」って言っていただいたんですよ。

ーーー えっ!!

松上  それが、きっかけで急にお店をやるようになりました。

ーーー すごい。そんなことあるんですね!でも、その声をかけていただいた方も全員に言うわけじゃないじゃないですよね。

松上  そうですね。けど僕は、特段すごいとかじゃないんですよ。多分、接客が独特な部分とかを気にいっていただけたのかな。ほんと、たまたまです。

sus4cusさんの店内②。粋な小物も取扱う。

ーーー 先ほどお話しいただいたように、急にお店を運営することになったじゃないですか。そこは、前職からの知識があったからこそ。とかですか?

松上  いや、全然です(笑)仕入れもしたことないし、集客もしたことないですからね(笑)

ーーー ほんと、1からですね。

松上  しかも、最初の店舗は今と違うところでやってて。今よりも立地もかなり悪かったです。畑の目の前、最寄駅も当時はなし、建物もテナントビル2Fの1番奥。でした。

なので、朝と夜にポスティングしに行ったり、泣きそうになりながら、駅でビラ配りとかしてましたね。

ーーー そうなんですね。。

松上  そこから、アクセサリーのブランドをやり始めて。

ーーー 良いですね。ブランド名は何ですか?

松上  arcraw(アクラウ)です。金属が持つ柔らかな特性を活かし、自身のサイズに調整して装着できます。原材料は人類が最古から使用してきた、「錫」をメインにしています。

arcraw。錫の風合いがデザインと調和していた。

ーーー すごい、かっこいいですね。

松上  arcrawを作り始めてから、九州タワーズさん(youtuber)に取り上げていただいたんです。そこから、認知も売上も上がり始めて。本当に、命の恩人です。

まだ、何も返せてないんですけど。。

ーーー そんなことが。。出会いって大切ですね。イベントとかも多くやられてますよね。

松上  はい。月に3~4回はやってます。

ーーー どのようなことを??

松上  自分がやりたいことだけやってます。最近だと、バーテンダーさんを呼んで、「洋服と酒」とかやりましたね。

ーーー いいですね〜

松上  はい。お酒好きなんですよ(笑)  

イベントの様子「洋服と酒」

ーーー お店を先ほど、ぐるっと見させていただきました。取扱ブランドの幅が広いと感じました。

松上  そうですね。リアルクローズでジャンルレスな物を選んでいます。
日常的に着られるけど、個性も入っているような感じが好きですね。

ーーー いいですね!確かに、そんな感じがしました。

sus4cusさんの店内③。リアルクローズと松上さんの感性でpickしたものが並ぶ。

ーーー 現在のアパレル業界についてどう思われますか?

松上  そうですね。何だろな。。
職人さん達が、もっとフューチャーされて良いかなとは思います。

ーーー というと??

松上  危惧しているのが、作り手さん側の人口減少です。
日本でものが作れなくなるって、いよいよやばいじゃないですか。

ーーー 確かに、そうですよね。

松上  なので、そういった現状を微力ながらにYouTube等で発信しています。

ーーー 無茶苦茶良いですね!今度、一緒に職人さんのところ周りたいですね。

松上  良いですね!職人さんにリスペクトを忘れないように。それを踏まえて、僕たちは販売していかないとな。と思います。

ーーー リスペクト。1番大切かもしれませんね。貴重なお話し、ありがとうございました。

sus4cusさんの提灯看板。

店名:sus4cus
住所:大阪府箕面市箕面3丁目2−9 クラシックカーハウス箕面 2F
店主:松上 侑馬
HPhttps://sus4cus.shop-pro.jp

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